当事者としての治療者 差別と支配への恐れと欲望

装幀

2021年

岩崎学術出版社の書籍「当事者としての治療者」の装幀(カバー、帯、表紙、本扉)を担当させていただきました。

著者は精神分析家・富樫公一氏。2020年にアメリカの精神分析学会 NAAP(National Association for the Advancement of Psychoanalysis)でグラディーヴァ賞(書籍部門最優秀賞) を受賞された著者の最新刊になります。
お世話になっている編集の長谷川様よりご依頼いただきました。

今回の装画は版元からご提供いただいた水彩画。
枯れ葉でありながら不思議とみずみずしさを感じるこの作品は、著者のお嬢さまが描かれたのだとか。
小学生とは思えない達者な筆づかいに驚きました。

本書のタイトルにこの水彩画をあわせながら、人と向き合うことから生まれる精神的な循環のようなことを考えていました。

そういった、何か新しい空気へとつながっていくような明るさを感じていただけたなら幸いです。